こんにちは、グラフィックレコーダーとんぷです。
先日、狭山市にて彩の国マルシェというイベントがあり、そこでSDGsにまつわるブースを2日間にわたり、グラフィックレコーダー15人体制で担当し、約170組の方の可視化をさせてもらいました。
今回のイベントは行政から、SDGsにまつわるブースをマルシェ内に設置する中で、グラフィックレコーダーに、住民がSDGsについて学ぶ中で、自分たちが出来るアクションを考え、実行する際の手助けを出来ないか、と相談を受けたところから始まります。
今後グラレコ✖️まちづくりという事例は増えてくると考えられますので、グラフィックレコーダーの視点から行った準備や効果などを紹介いたします。
イベントの目的に合わせたまちおこし✖️イラストによる効果
まず、今回のイベントはSDGsのアクションを住民に意識してもらうためのもの、というものです。
具体的なイベントでの流れを下に図示しますと、
①参加者に自分が出来そうなSDGsアクションを紙に書いてもらう。
②グラフィックレコーダーが紙に書かれた内容から参加者にイメージをヒアリング
③そのヒアリングを元にイラストとして仕上げ
④参加者はそれを持ち帰ったり、飾ったりしてもらいつつ、SDGsについて意識してもらう
というものです。(なお、1度紙に書いてもらうのは、会話をなるべく避けて、感染リスクをなるべく少なくするための対応でした。)
今回はSDGsという複雑なテーマなので、参加者も文字だけで意識するというのは難しいと思います。
しかし、こういったイラストとして描かれたときに、どういう風に行うかの自分の姿がイメージでき、アクションに一歩繋げられるのではないか、あるいは形として残して誰かのアクションに波及することができないか、と考えています。
これは何もSDGsに限らず、「まちのために自分たちができること」だったり、「将来こういうまちにになったらいいな」というようなテーマでも描くことができます。
より効果を高めるための下準備
もし、まちおこしとして、活動の発信力や参加の満足度を高めるなら、次のものを準備しておく必要があると思います。
①専用の台紙
イベントとして、もらった時の嬉しかったり、発信しやすいものをあらかじめ用意しておくと、イベントとしての発信力を高めることができます。(上の台紙はもったいないため、前回のまちおこしイベントのものを使用しました。)
それに合わせて、イベントごとのハッシュタグやフォトブースなどを設けてもいいでしょう。
②イベント宣伝看板
イベントの流れやどういうことをやっているか分かりやすく伝える看板があると、参加者に声をかけたり、説明しやすくなります。複数人グラフィックレコーダーが参加する場合は、日程によって、絵柄を変えてもらってもいいでしょう。
③何を書いてもらえばいいかのサンプル
お子さんや大人でも急にSDGsアクションを好きに書いてください、と言われたらパッとは出て来ないものです。そんな時は、例えばこんな事例がありますよ、というサンプルを用意しておくと思い浮かびやすくなります。
ただ、その場合は、あまりサンプルに引っ張られすぎないように注意しましょう。今回のイベントの目的はあくまで参加者が【できる】SDGsアクションを促すものでした。サンプルに引っ張られて、いいことを言おうと行ったあまり、行動のハードルをあげてしまってはいけません。あらかじめ、一例であることを伝えつつ、自分たちだったらできることについて、意識してもらうように促しましょう。
SDGsに限らず、書いてもらいたいもの、というものはざっくりしてイメージしにくいため、参加者が何を書いてもらいたいかイメージしやすくなるようなサンプルがあったほうが流れがよくなると思います。
イラストを通じて、話が広がったり、会話が弾む
参加者のアクションが可視化されていくと、それを元に「そんなこと考えてたんだ!」「〇〇ちゃんは絵どんな風になったのー?」など親子や友人同士の会話が広がります。普段一緒にいても、意外と知らなかったことやあまり話して来なかったことが描かれていく中で、1つの会話のきっかけにもなります。
また、行政側は可視化されていくものを見ることで、参加者のSDGsに対する考え方などを広く知ることにも繋がりました。イベントに合わせて形を変えていくことで、住民が考えていることだったり、まちに対する意識を楽しみながら知ることができるイベントにもなります。
今後のまちおこしでのイベントや住民と一緒にまちづくりを考えるような行事の中で、グラフィックレコーダーに描いてもらいながら、イベントを作っていくのはいかがですか?
先日行ったイベント
狭山市駅前市民広場および市民センター 2023年6月17日(土)・18日(日)
参加協力のグラフィックレコーダー